HYROXの最初の種目「SkiErg(スキーエルゴ)」は、たった1000m漕ぐだけ。しかしその後に7種目のフィットネスワークと8kmのランニングが控えていることを考えると、ここで体力を使い切るわけにはいきません。
結論から言うと:SkiErgは「腹圧→広背筋→腕」の順で引き、腕で漕がないこと。1,000mを全力の7〜8割で漕ぎ、次のランに脚と心拍を残すのが正解です。
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| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 種目順 | 第1種目(1本目の1kmランの後) |
| 距離/回数 | 1,000m |
| 重量(Open 女性/男性) | —/— |
| 重量(Pro 女性/男性) | —/— |
| 所要時間の目安(初心者/中級者/上級者) | 4:30/3:50/3:20(JGFS会員データ・Open男性) |
重量は2025/26シーズンの公式規定をもとにしています。変更される場合があるため、大会前にHYROX公式サイトで確認してください。

この記事では、HYROXのSkiErgで「速く・効率よく・後半に脚を残して」漕ぐための正しいフォームと、五反田のトレーニングクラブJGFSで実際に指導している練習メニューを解説します。
SkiErgとは|HYROX第1種目の役割
SkiErgは、Concept2社が開発したクロスカントリースキーのダブルポール動作を再現するマシンです。HYROXでは1000mを漕ぎ切る時間が記録され、男子エリートは3:30前後、初心者は5:00〜6:00が目安となります。
HYROX全体は「ラン1km×8本+ワークアウト8種目」で構成されており、SkiErgはその第1種目。最初に上半身と体幹を大きく使う種目を持ってくることで、レースの初動で心拍をしっかり上げ、その後のSled PushやBurpees Broad Jumpへの準備を促す役割を持ちます。
SkiErg 正しいフォーム5ステップ

1. スタンス|肩幅・つま先まっすぐ
足は肩幅、つま先はまっすぐ前。マシンから半歩〜1歩離れた位置に立ち、ハンドルを掴んだとき肘が軽く曲がる距離を取ります。近すぎると上半身しか使えず、遠すぎると体幹が抜けます。
2. キャッチ|手は耳の高さ、胸を張る
動作開始時、両手は耳の横〜頭上、肘は伸ばし切らず軽く曲げる。腰は軽くヒンジ(股関節を後ろに引く)させ、背中はまっすぐ。胸を張って肩甲骨を寄せた姿勢が、力の出る初期姿勢です。
3. ドライブ|腹圧→広背筋→腕の順番で引く
引く動作は「腹(体幹)→広背筋→腕」の順番。最初に腹圧を入れて股関節を屈曲させ、次に広背筋でハンドルを引き下ろし、最後に肘を曲げて引き切ります。腕だけで引くと2分ともちません。
4. フィニッシュ|肘は体側、腰はまだ折れたまま
フィニッシュ位置で、ハンドルは骨盤〜太ももの前。肘は体側に沿って引き、肩は下げる。腰は完全に伸ばし切らず、軽い前傾を残しておくことで、次のキャッチへ素早く戻れます。
5. リカバリー|脱力して上に戻す
戻り動作は完全脱力。腕の力で押し上げず、ハンドルが自然にトップへ戻る勢いに身体を合わせます。リカバリーで力むと、後半のラップで急激に失速します。
SkiErgでよくある3つのミス
- 腕だけで引く|広背筋と体幹を使わないと、500mで握力と肩が終わります。
- 腰を伸ばし切る|毎回フルスクワット状態になると脚が削られ、後半のSled Pushで動けなくなります。
- ペース突っ込み|HYROXは8ラウンドの長期戦。最初の200mで全力を出すと、500mからフォームが崩壊します。
JGFSで実践しているSkiErg練習メニュー
初心者:500m×3本(レスト2分)
まずは500mを「会話できるペース」で3本。ダンパー設定はレベル4〜5。フォームを染み込ませる段階です。1本目の感覚を3本目まで再現できるかが基準。
中級:1000m×2本(レスト4分)
本番想定の1000mを2本。1本目はレースペースの90%、2本目は100%。ペース管理(500m通過タイム+20秒以内)と、ラスト200mのスパート練習を組み込みます。
上級:SkiErg+Burpees Broad Jumpの連結
HYROX本番ではSkiErgの直後にSled Push(次種目)が控えています。乳酸が溜まった状態でも動ける身体を作るため、SkiErg 1000m → Burpees Broad Jump 30m を連続で行うコンプレックスを月1〜2回入れます。
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よくある質問
SkiErgは腕が疲れます。どうすれば?
腕で引いている証拠です。股関節を折るヒンジ動作で体重を乗せ、広背筋で引き下ろす。腕は最後に添えるだけ。ダンパー設定は5〜6程度が扱いやすいです。
1,000mのペース配分は?
最初の200mは抑え、300〜800mを一定、ラスト200mで上げる。前半で飛ばすと次の1kmランで脚が動きません。
自宅で代替できますか?
完全な代替はありませんが、バンドを使ったストレートアームプルダウンとローイングで広背筋の使い方は練習できます。
出典・確認元
- HYROX公式サイト(距離・重量・判定基準)
- JGFS五反田 会員練習データ(所要時間目安)


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