HYROXの第3種目「Sled Push(スレッドプッシュ)」は、男子152kg・女子102kgの重いソリを50m押し続ける、レース中で最も脚力と体幹を要求される種目のひとつです。フォームを誤ると太ももが先に潰れて50mを押し切れなくなります。この記事では五反田のHYROXトレーニングクラブ JGFS が、正しいフォーム・よくあるミス・自宅でもできる代替トレーニングをまとめて解説します。
Sled Pushとは|HYROXでの位置づけ
HYROXは1kmランと8種目の機能種目を交互にこなす耐久レースで、Sled Pushは2回目のラン後(3種目目)に登場します。距離は50m、重量は男子152kg/女子102kg。心拍がすでに上がった状態で全身を使って押し進める必要があり、ペース配分とフォームが結果を大きく左右します。HYROXとは何かを改めて確認しておくと、この種目の重要性が理解しやすくなります。
Sled Push 正しいフォーム5ステップ
① グリップ位置は肩〜胸の高さ
ハンドルを握る位置は肩〜胸の高さに置きます。低すぎると腰が落ちて推進力が逃げ、高すぎると腕で押す形になり腕が先に疲弊します。肩の真下〜やや前にグリップが来る位置がベスト。両手は肩幅、肘は軽く曲げます。
② 体は45度の前傾、頭〜かかとを一直線に
地面に対して約45度の前傾を作り、頭・背中・かかとを一直線に保ちます。腰だけが折れる「くの字」フォームは腰痛と推進力ロスの原因。体幹をまっすぐ固めて、体重そのものをソリに預けるイメージです。
③ 足は短く速いストライドで地面を捉える
大股で押すのは間違い。歩幅は短く、母趾球で地面をしっかり蹴ります。1歩ずつ後ろに地面を蹴り出すイメージで、ピッチを上げる方が結果的に速く進みます。膝が伸び切らないように、常に「半屈伸」状態をキープ。
④ 呼吸は2歩1呼吸で安定させる
無呼吸で押し切ろうとすると20m過ぎで脚が止まります。「2歩で吸って2歩で吐く」リズムを作り、酸素を脚に送り続けることが50mを押し切るコツ。鼻吸い・口吐きを意識すると体幹の安定にもつながります。
⑤ 25mで一度視線を上げ、ペースを再調整
50mを一気に押し切ろうとすると後半でフォームが崩れます。25m地点で一瞬だけ視線を上げて残り距離を確認し、呼吸を整えてからピッチを上げ直す。「25m×2本」と分割して考えるとメンタル的にも楽になります。
よくある3つのミスと修正方法
- 腕で押してしまう:肘を軽く曲げ、押す力は脚と体幹から生み出す。腕はあくまで「ソリと体をつなぐ棒」。
- 背中が丸まる:胸を張りすぎる必要はないが、肩甲骨を寄せて背中をフラットに。お腹に力を入れて体幹で支える。
- スタートで全力を出しすぎる:最初の10mで全力を使うと後半は歩くしかなくなる。8割で入って徐々に上げるのがベター。
JGFS式 Sled Push代替トレーニング3選
ソリがないジムでもSled Pushに必要な筋力は鍛えられます。JGFSのレッスンでも実際に取り入れているメニューを紹介します。
- ウォールプッシュ+アイソメトリック60秒:壁を全力で押し続ける等尺性運動。フォーム作りに最適。
- ブルガリアンスクワット 8回×3セット:片脚の伸展力=Sled Pushの推進力。両脚交互に。
- ヒルダッシュ 30m×6本:坂道ダッシュは前傾姿勢と短いストライドの感覚を養うのに最適。
より体系立てて取り組みたい方はHYROX 3ヶ月プログラムもあわせてご覧ください。SkiErgのフォームについてはHYROX SkiErgやり方で詳しく解説しています。
五反田JGFSで本物のソリを押してみる
JGFS五反田店には実際のHYROX規格のソリがあり、本番と同じ重量で練習できます。フォームチェックも専門コーチがその場で行うため、独学では気づけない癖を一発で修正できます。
レースメンタルの整え方はHYROXレース当日のメンタル管理もご参照ください。
まずは初回体験から
五反田駅徒歩8分。HYROX全種目を本番と同じ環境で体験できます。

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