HYROXでタイムを削るなら、握力は無視できない。特にファーマーズキャリーやスレッドプル、ローイングでグリップが切れると、走力や脚力が残っていても失速する。ここではHYROXのグリップ切れを防ぐための握力トレーニングを、種目特性から整理する。
結論から言うと:握力はスレッドプルとファーマーズキャリーの「下ろす・止まる」を防ぐ最後の砦。週2回のデッドハング・ファーマーズウォーク・厚径グリップで、レース後半のグリップ切れは防げます。
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HYROXで握力が試される場面
HYROXは「1kmラン+1種目」を8セット、合計8kmランと8種目で構成される。種目の順番と量は次のとおり。
- SkiErg 1000m
- Sled Push 50m
- Sled Pull 50m
- Burpee Broad Jump 80m
- Rowing 1000m
- Farmers Carry 200m
- Sandbag Lunges 100m
- Wall Balls 100回
握力を最も削るのはファーマーズキャリー200mだ。重い器具を左右で持ち、200mを運ぶ。前腕が焼け、指が開いていく。次に効くのがスレッドプルとローイング。どちらもロープやハンドルを握り続ける。SkiErgも前腕への負担が大きい。序盤で握力を使い切れば、終盤のウォールボールで腕が言うことをきかなくなる。
握力の種類を分けて鍛える
握力は一つではない。HYROXで問われるのは主に二つ。
- クラッシュ力:物を握り込む力。スレッドプルのロープ操作で使う。
- ホールド力(保持力):握った状態を維持する力。ファーマーズキャリーの核心。
グリップ切れを防ぐなら、ホールド力を優先する。重い物を長く持つ耐久力が、HYROXの握力を左右する。
グリップ切れを防ぐ具体的トレーニング
デッドハング
バーにぶら下がり、時間を伸ばす。フォームを崩さず限界まで保持する。前腕の耐久力が直接伸びる。まず30秒×3セットから。
ファーマーズホールド/ウォーク
ダンベルやケトルベルを両手で持ち、その場で保持、または歩く。本番と同じ動作なので効果が高い。距離ではなく「握り続ける時間」を意識する。
デッドリフトとローイングの反復
高重量を扱う種目は前腕を鍛える。ストラップに頼りすぎず、素手で握る時間を作る。握力が先に切れる感覚を、練習でつかんでおく。
本番でグリップを持たせるコツ

- 手のひらのマメを整え、皮がめくれない状態にしておく。
- ファーマーズキャリーは一度で運びきる前提で、握りを固める。
- 握る前に手を乾かす。汗と粉で滑りを抑える。
- 序盤の種目で無駄に握り込まない。力の配分を決めておく。
握力は数週間で急には伸びない。継続が全てだ。実際のギアで負荷を体感したいなら、JGFSの体験で本番同様の種目を試すのが早い。
よくある質問
握力トレーニングは毎日やっていい?
前腕は回復が早いが、高負荷なら中1〜2日空ける。デッドハングのような軽い保持系なら頻度を上げてもいい。痛みがあれば休む。
グリッパーだけで足りる?
足りない。グリッパーはクラッシュ力中心で、HYROXで重要な保持力は伸びにくい。ぶら下がりや重量物の保持を組み合わせる。
ファーマーズキャリーで途中で落としてしまう。どうすれば?
保持時間を伸ばす練習が不足している。本番より重い重量を短時間握る練習と、本番重量を長く握る練習の両方を積む。握り直しの回数を減らすほどタイムは安定する。
出典・確認元
- HYROX公式サイト(競技規定・カテゴリー・大会情報)
- JGFS五反田 コーチ陣の指導経験と会員練習データ(2026年時点)


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