結論から言うと、HYROX初心者の練習は「週3回・1回60分・8週間」で完走圏に入ります。Day1はラン中心、Day2はステーション(種目)中心、Day3は2つをつなぐ模擬練習。この3本柱を崩さず、フォーム→重量→スピードの順で負荷を上げるのが最短ルートです。
この記事では、運動経験ゼロからでも8週間で本番完走を目指せる練習メニューを、週ごとの進め方・1週間の具体例・記録の残し方まで、五反田のHYROX Training ClubJGFSで実際に初心者に出しているメニューをもとに解説します。
この記事で使う用語
- ステーション:ランの間に行う8種目(SkiErg、スレッドプッシュ/プル、バーピーブロードジャンプ、ローイング、ファーマーズキャリー、サンドバッグランジ、ウォールボール)。
- つなぎ練習(部分シミュレーション):「1kmラン→種目→1kmラン」のように、本番の順番で複数を連続して行う練習。
- 会話ペース:走りながら短い会話ができる強度。初心者のランはこの強度が基本。
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1. 初心者が最初に押さえる3つの原則
- ランと種目を別の日に分ける:同じ日に両方を追い込むと質が落ち、怪我のリスクが上がります。週3回のうち2回は「どちらか中心」に振り切ります。
- フォーム → 重量 → スピードの順:最初の2週間はフォームだけ。重量は「10回×3セットが楽にできる」ところから。スピードを意識するのは5週目以降です。
- 週3回×8週間を最低ライン:これ未満だと「種目のあとに走る」感覚が身につきません。抜けた週は翌週に1回足すのではなく、計画を1週間後ろにずらします。
競技そのものがまだ曖昧なら、先にHYROXとは(8種目・重量・カテゴリー)で全体像を押さえてください。
2. 週3回の基本構成
| 曜日(例) | テーマ | 目的 | 時間 |
|---|---|---|---|
| Day1(月) | ラン中心+上半身 | 一定ペースで走る土台、SkiErg・ローイングのフォーム | 60分 |
| Day2(水) | ステーション中心+体幹 | スレッド・ランジ・ウォールボールの脚づくり | 60分 |
| Day3(土) | つなぎ練習 | 「走る→種目→走る」の切り替えに慣れる | 60〜75分 |

Day1:ラン中心の日
- 5分ジョグ+動的ストレッチ
- 400m × 4本(インターバル90秒・会話ペースよりやや速く)
- SkiErg 250m × 4本(フォーム重視・全力の7割)
- プッシュアップ 10回 × 3セット
- 5分クールダウンウォーク
Day2:ステーション中心の日
- 動的ストレッチ10分(股関節・足首)
- ゴブレットスクワット 12回 × 4セット
- ウォーキングランジ 20歩 × 3セット(5週目からサンドバッグ/ダンベルを担ぐ)
- スレッドプッシュ 10m × 6本(ソリがなければ壁押し30秒 × 4本)
- ウォールボール 10回 × 5セット(軽いボールでOK)
- プランク 45秒 × 3セット
Day3:つなぎ練習の日
- 1kmジョグ(会話ペース)
- [バーピーブロードジャンプ 5回 → 1kmラン]× 3セット
- ファーマーズキャリー 40m × 3本(ダンベル両手)
- 15分のスローラン
3. 8週間の進め方
| 週 | フェーズ | やること | クリア目安 |
|---|---|---|---|
| 1〜2週 | 習慣化 | 3本柱を「軽く・確実に」こなす。重量は最小、ランは会話ペース | 1kmラン 6:30以内で気持ちよく終われる |
| 3〜4週 | 基礎強化 | ランを1km×3本(休憩2分)に。種目は回数を1.5倍に | 1km×3本を6:00ペースで揃える |
| 5〜6週 | つなぎ改善 | Day3を「1kmラン→種目→1kmラン→種目」の4連続に。ランジ・キャリーに重量を追加 | SkiErg 1000mを5:30以内 |
| 7週 | 確認 | 本番と同じ順番で4種目分の通し練習(ハーフ) | 45分動き続けて失速しない |
| 8週 | 調整 | 量を7割に落とし、8種目の通し練習を1回。前日は完全休養 | 60分以上動き続ける耐久性 |
7〜8週の通し練習は、可能な限り本番の器具で。ソリの重さとウォールボールの高さは、事前に体験しているかどうかで本番の心理的な余裕がまったく違います。東京なら8種目対応のジムで1〜2回、模擬レースをしておくと安心です。
4. 1週間の具体例(5週目の場合)
| 曜日 | 内容 |
|---|---|
| 月 | Day1:400m×5本、SkiErg 300m×4本、プッシュアップ 12回×3 |
| 火 | 休養(ウォーキング20分・ストレッチ) |
| 水 | Day2:ゴブレットスクワット 12回×4、サンドバッグランジ 20歩×3、スレッド 10m×6、ウォールボール 12回×5 |
| 木 | 休養 |
| 金 | 軽いジョグ20分(任意) |
| 土 | Day3:1kmラン→バーピーBJ 10回→1kmラン→ファーマーズ 60m→1kmラン→ランジ 40m→1kmラン |
| 日 | 完全休養 |
回復の目安は「翌朝、階段を普通に降りられるか」。降りられないほど脚が張る週は、Day2の重量を戻します。
5. 初心者がやりがちな3つのNG
- 毎日やる:回復しないと逆効果。週3〜4回が上限。
- 重量を上げすぎる:フォームが崩れる重量はゼロカウント。「10回×3セットが楽」から。
- 食事と睡眠を軽視する:練習後30分以内のタンパク質と、7時間以上の睡眠が結果を決めます。栄養・コンディショニングガイドも参照。
6. 記録の残し方
週1回、次の3つだけ記録してください。数字が伸びるのが見えると続きます。
- 1kmランのタイム(Day1の400m×4本の合計でも可)
- SkiErg 1000m または 500mのタイム
- Day3の通し練習の合計時間
JGFSでは会員向けのオリジナル記録アプリでスコアを管理し、月間スコアレースで競っています。自分で管理する場合はスマホのメモで十分。タイム分析の手順に進むのは3か月目以降でOKです。
7. 種目別フォームを先に覚える

8種目すべてに「効率のいいやり方」があり、フォームを知らないと無駄に体力を消耗します。まずは差がつきやすい3種目から。
- スレッドプッシュのやり方(最大の関門)
- ウォールボールのやり方(最後に待つ100回)
- バーピーブロードジャンプのやり方(心拍が最も上がる)
8週間の先を見据えるなら3か月プログラム、大会から逆算するなら12週間プログラムへ。
8. よくある質問
週2回しか時間が取れません。それでも完走できますか?
できます。Day1とDay3を残し、Day2の下半身メニューをDay3の前半に短縮して組み込んでください。8週間を10週間に伸ばす前提なら、週2回でも完走圏に入ります。
ソリやSkiErgがないジムでも練習できますか?
土台づくりは可能です。スレッドは壁押し・スクワット・ランジで、SkiErgはローイングやバトルロープで代替できます。ただし本番前に最低2〜3回は本物の器具で「重さと高さ」を体験してください。自宅・一般ジムでの代替メニューも参考に。
ランが遅くても大丈夫ですか?
大丈夫です。HYROXのランは「種目の合間に落ち着いて刻む」ことが重要で、速さより一定ペースの維持が完走タイムを決めます。1km 6:30ペースを8本キープできれば、初参加として十分です。
筋肉痛がひどいときは休むべき?
2日目まで動けないほどなら休み、動けるなら軽いジョグと動的ストレッチで血流を回してください。8週間の中で1〜2回抜けても計画全体には影響しません。
8週間後に大会がなくても意味がありますか?
あります。8週目の通し練習(模擬レース)を「自分の大会」にしてタイムを記録すれば、次の大会エントリーの目標が具体化します。

9. まとめ
初心者のHYROX練習は、週3回・60分・8週間。ラン中心/種目中心/つなぎの3本柱を守り、フォーム→重量→スピードの順で上げる。これで完走圏に入ります。才能じゃない。続けた人が強い。
一人で続ける自信がなければ、五反田JGFSで同じメニューをコーチと一緒に。本番と同じ器具で、最大4名の少人数制。初回体験は1回3,300円(税込)です。
出典・確認元
- HYROX公式サイト(種目・距離・重量)
- JGFS五反田で初心者会員に提供している8週間メニュー(2026年時点)


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